デジタルが与える影響

世代間ギャップについての話を最近よく耳にする。

新入社員として入社してきた若者と、うまくコミュニケーションが取れないという話。

「最近の若者は」というのは、昔からずっと言われ続けてきた言葉。

生まれた年代が違えば、好きな音楽も違い、生き方も違い、人格も違ってくるのは当たり前のことだろう。

その違いを受け入れながら、上のものは下のものに指導し、下のものは上のものに習う。これで組織は動いてきた。

しかし、最近の世代間ギャップは何かが違う。

目の前にいる相手にも、業務連絡はメールで行ったり、そもそも、コミュニケーションが取れなかったり。

それを表現する言葉は、「宇宙人」とも言われている。

「地球人」同士のコミュニケーションであれば、何とかなりそうなものの、異星人同士だと、ちょっと難易度が高そうな気がする。

なぜこうなったのか??

それは、デジタルの影響が大きいのではないだろうか?

すでに語り尽くされたことのようにも思えるが、やはりそう思う。

SNSがあれば、現実の世界でうまくいかなくても、バーチャルな世界では誰かと繋がっていることができる。

街を歩けば、暇があれば画面を注視する人々。

人間が作り出したバーチャルなものの中に居りすぎて、生身な、アナログな感覚が欠落した存在になってしまっているのかもしれない。

パソコンやスマホを否定したいのではない。

かくいう自分もデジタルの恩恵にあずかり、それがなければとても不便な生活を強いられる一人だ。

ネットの登場で、人々の暮らしは飛躍的に便利になったし、情報も誰でも求めれば手に入れられるし、誰でも情報発信できる社会になった。

これは素晴らしいことだと思う。

僕が言いたいのは、「バランスが崩れている」ということ。

みんな、自然へ出かけよう!